2005年6月 Archives

 国際離婚を語りあう会に寄せられる相談でとても多いのが配偶者からの暴力に関することです。過去ログにもDVに関する情報をアップしていますが、今回はずらり、一覧にまとめてみました。情報を求めている人は該当国の各機関にアクセスしてください。海外の団体には日本語が通じる窓口がいくつかあります。

 ただし、配偶者の暴力が非常に激しくて、緊急事態に陥った場合はすぐに警察に電話してください。 日本は110番、アメリカなら911番です。

 それ以外の場合は、まずドメスティックバイオレンスに関する情報から集めてみましょう。
 “夫から投げつけられた乱暴な言葉で自分が傷ついているのもドメスティックバイオレンスなのか”。“夫から無視や嫌がらせが続くのもドメスティックバイオレンスなのか”“お金を取り上げられたまま自由を奪われているのもDVなんだろうか?”etc。
 そういった疑問が湧き上がったら即座に関連書籍やインターネットを利用して調べてみることです(インターネットの場合、検索と閲覧後は必ず履歴消去を忘れずに)。情報を取り込むことによって自分が置かれている情況を理解したなら、次の疑問が出てくるかもしれません。
 “どうやって暴力の場から逃げ出せばいいのか”。“逃げるには、何を準備すればいいのだろう”。
 回答は以下のとおりです。

 DVの問題は絶対に一人で抱え込んでいてはダメです。身内や友人に相談しましょう。ご近所で親しくしている人でもかまいません。もし身内に理解がなければ警察の生活安全課や女性センターなどの公的機関に相談してください。以下にそれぞれの機関を列挙していますが、あなたの周りにはたくさんの相談窓口があります。窓口では、子どもを連れて避難できるシェルターの案内や今後の生活や住居について相談できる福祉事務所を紹介してくれます。また公的な母子支援の制度もあれこれと教えてくれますし、機関によっては弁護士を紹介してくれるところもあります。
 こういった情報を基にいよいよ、暴力の場から逃げる準備に入りましょう。身体に残されている傷があれば、証拠として写真に撮ってください。いつ、どこで手をあげられたか、逐一、記録に残しておきましょう。また、手元にはまとまった現金がありますか? 子どもと自分のパスポートや健康保険証、ソーシャルセキュリティーカード、銀行のキャッシュカードにクレジットカード、それから車と自宅の鍵も忘れないように。当面の衣類やお子さんが使う玩具や哺乳瓶などの日用品は、ボストンバックに詰めて、自分だけが分かる秘密の場所に隠し置いてください。
 逃げていく先は、予め情報収集しておいたリストから選ぶとよいでしょう。シェルターやホテルに辿り着いたなら、まずは気を落ち着けて。そして今後の身の振り方をゆっくりと考えてください。心細くなったら再びシェルターや相談窓口のカウンセラーの面接を受けると落ち着くはずです。最後まで諦めずに。一日も早くDVから逃れられますよう、では日本から順次、各国の相談窓口を案内いたします。


日本:

★ 1997年から活動しているCherry BlossomのHPに各都道府県の公的相談窓口と電話番号の一覧表が掲載されています。
 http://www02.so-net.ne.jp/~cherry-b/


★ 内閣府が制作した情報ページもあります。
 「配偶者からの暴力被害者支援情報」から:
 http://www.gender.go.jp/e-vaw/index.htm
 全国の女性センターの一覧は以下のとおり
  http://www.gender.go.jp/e-vaw/advicetop.htm

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米国:
ほとんどの相談機関に24時間体制のヘルプラインが用意されています。

★ The New York Asian Women's Center の HP
   http://www.nyawc.org/
  無料相談電話 1-888-888-7702 (日本語を話すオペレーターが応答)

  日本語ページ
   http://www.nyawc.org/index.cfm?fuseaction=Page.viewPage&pageID=520

★ ボストンにあるAsian Task Force Against Domestic Violence
  日本語ページ
   http://www.atask.org/NeedHelp_ASAP_Japanese.htm
  24時間相談電話  617-338-2355


★ The Family Violence Prevention Fund
  (800) 799-SAFE (799-7233)
  http://endabuse.org/
  リンクページのDV・Regional欄に
  米国各州のDVセンターのHPアドレスがあります。
   http://endabuse.org/links/

ロサンジェルス周辺
★ LA日系DVシェルター 日本語110番 1-800-527-2611(フリーダイヤル)
★ 日系ヘルプライン 1-213-473-1633 (毎日6:00am−12:00am)                     

サンフランシスコ
★ Asian Women's Shelter
  http://www.sfaws.org/
  24 時間 Crisis Line: 1-877-751-0880

★ ぱたのうちに掲載されている、「いどばた知恵袋」には米国内の
  相談窓口一覧が保存されています。日本語で相談できるところが
  多数ありますので、ぜひ、ご覧になってください。(保存機能付
  きの情報欄を作成されたぱたさんには敬服すると同時に感謝いた
  します)。
  http://otd5.jbbs.livedoor.jp/goodinfo/bbs_plain?base=3547&range=1
  http://otd5.jbbs.livedoor.jp/goodinfo/bbs_plain?base=3812&range=1

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香港:
★ 香港にあるDVセンター Harmony House
  中国語と英語ページがあります
  http://www.harmonyhousehk.org/index1.asp
  24時間ホットライン 2522-0434

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英国:
★ ロンドンにあるDVに関する相談窓口
  Domestic Violence Intervention Project
  Telephone: 020-8748 6512 (Women)

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カナダ:
★ カナダのバンクーバーにある、Battered Women's Support Services
  http://www.bwss.org/index.htm
  カウンセリング受付電話番号  604-687-1867

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★ オーストラリアとニュージーランド:
以下に関連施設の一覧表があります。
http://members.aardvark.net.au/~korman/dv/help/australia.html
オーストラリアの24時間ヘルプラインは13 11 14 from anywhere in Australia for the price of a local call

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